税理士業を営む際のリスク回避の重要性

港区の税理士業を営む際のリスク回避の重要性

 私の親戚に港区の税理士業を営んでいる方がいました。かなり羽振りのいい暮らしをしていて、私が高校生のときに税理士学校に入って、税理士の資格を取らないかと持ちかけられました。私は悩みましたが、高校生の頃から、進路を狭めたくないと思い、断りました。

 

 その後も、その方の事務所は大変繁盛していて、たまに我が家にお茶のみに来るときも、我が家の貧しさを蔑むようなところもありました。

 

 それから30年が経過しました。我が家は地味ながらも、真面目にコツコツ働いて、実家を建て直し、3人兄弟もそれぞれ独立し、それそれが家庭を持ち一戸建ての家を持つまでになりました。

 

 親戚の税理士のところは、民間企業に勤めていた息子に、後を継がせようとしましたが、税理士試験を12回受けて落ちて、今でも合格していません。40代後半で試験を受けるのはとても大変なようです。税理士の資格を持つ親戚は一昨年老衰で亡くなり、その息子さんが税理士っぽい仕事はしていましたが、どんどん顧客が離れていきました。それを悲嘆した税理士の奥さんが認知症を患い、来てくれる雇い税理士もいないので、とうとう税理士事務所を廃業しました。

 

 あれだけ飛ぶ鳥を落とす勢いだった税理士業も、資格を持った後継ぎがいないと、あっという間に廃業となる現実に、極めてハイリスクハイリターンな職業だと思い、あの時の進路の選択は間違っていなかったとつくづく思いました。